農家の方へ

ここでは、ソーラーシェアリングメリットデメリットを紹介させていただきます。

ソーラーシェアリングに関心がある農家の方々のお力になれれば幸いです。

ソーラーシェアリングとは

農作物を育てて収穫する「農地」に太陽光パネルを設置し、

農業太陽光発電を同時に行なう太陽光発電の方法。

営農型太陽光発電ともいわれる。

ソーラーシェアリングのメリット

1⃣ スターティングコスト(設備導入費)が安く済む

 

2⃣ ランニングコスト(電気代)が安く済む

 

3⃣ 品種を選べば、通年栽培が可能

 

4⃣ 農作業が天気に左右されない

 

5⃣ 太陽光を利用するので、様々な野菜が栽培可能


ソーラーシェアリングのデメリット

1⃣ ビニールハウスの中が、夏場は45度近くになるので作業が大変

 

2⃣ 季節ごとの気温、日照時間によって収穫量と成長速度が上下する

 

3⃣ 完全な閉鎖環境ではないため、虫や病気の防除・駆除が必要


ソーラーシェアリングを始める前に

ソーラーシェアリングの設置費用の目安は、発電出力容量50kw1,200万円から1,700万円ほど。

 

農林水産省からの指針概要】 

1⃣ 発電設備の下の農地が、確実に継続されること 

   ▫営農が行われていること 

   ▫品質に著しい劣化が生じてないこと 

   ▫収穫量が著しく減少していないこと

 

2⃣ 農作物の生育に適した日照量を保つための設置であること 

 

3⃣ 効率的な農業機械等の利用が可能な高さ(最低地上高2m以上)であること 

 

4⃣ 周辺の家の効率的な利用に支障がない位置に設置されていること

 

5⃣ 簡単な構造で容易に撤去できる支柱であること

 

6⃣ 設備を撤去するのに必要な資金や信用があること

 

 

ソーラーシェアリングは、年々関心が高まっている取り組みである。令和2年3月末の累計許可件数は、2,653件に上る。

ソーラーシェアリングの普及率は右肩上がりに上昇していることがわかる。

しかし、日本全体の農家数から見るとまだまだ普及率は高くない。農林水産省が5年ごとに行っている調査によると、令和2年の農業経営体数は全国で1,076,000件。